多次元の回転について、前回予想していたことが確認できてしまいました。 数学的な証明ではありませんが、実際、計算できています。
乱数によって n 次元空間に n 個のベクトルを置きます。 それを一個ずつ、それ以前のベクトルのどれとも直交させ(それは内積部分を差引くことでできますが)長さを 1 に合わせることによって、直交基底 O (オー)を作ります。 このものを、O = L ・ M ・ R という形に分解します。L、M、R は何れも直交行列であり、L と R は互いに転置行列(この場合逆行列)です。 過去にご説明した 「ODO 分解」に似ており、あの時の真ん中は対角行列でしたが、今度の M は規格化された直交行列になります。 また、あの時の左右は必ずしも逆行列(転置行列)ではなかったですが、今度のは互いに転置行列です。 ランダムに作った 2 から 9 次元の行列の結果として、M は次のようになります。
狙ったわけではないのですが、このように対角成分が大きいものから順に並ぶのは不思議です。
プログラムです。L も、結果は示しませんでしたが計算できています。 R は出していませんが、L を転置させるだけで良いので。